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防水工事

2021/10/16 土曜日

防水工事の必要性

建物はどうしても水が内部に入り込むと耐久力が弱くなってしまう性質があります。

屋根や外壁、ベランダやバルコニーがひび割れて水漏れが起きてしまうと住宅の劣化に即座に繋がってしまいます。
そういう漏水による建物被害を防ぐ役割をするのが防水工事です。
何十年と長く快適に住んでいきたい住まいだから、防水工事を定期的に行う必要性が出てきます。定期的にメンテナンスをすることで建物の寿命を延ばし、資産価値を守ってくれる役割を担っている工事です。

建物への漏水による被害は、すぐにはわからず徐々に現れてくるものです。
建物の中に留まって木材や鉄筋を侵食することもあります。
そうなる前に、上記のような症状が確認できるようであれば、業者に定期的に点検依頼を行うことをおすすめします。
5~10年程メンテナンスしていない場合は是非ともご検討ください。
点検の結果、防水工事をする必要がない場合もあります。
しかし、すでに漏水していた場合などは早めの対処が建物を守る上で必要です。

 

シーリングの必要性

漏水を防ぐ防水工事の一つにシーリングがあります。
外壁コンクリートを打ち込む際の継ぎ目の隙間から雨水などが入り込まないように 柔軟性のある目地材のことをシーリングといいます。このシーリング工事をすることによって継ぎ目やサッシなどの建具とコンクリートとの隙間を埋めて雨水から建物を守ります。
シーリング材は年数を経ることで劣化・硬化・亀裂などが生じ、建物を漏水から守る機能が薄れてきます。一般的なシーリングの耐久年数が10年程度なので、定期的に点検しシーリング箇所の打ち替え・打ち増しをして防水効果を維持する必要性があります。

 

防水工事の種類

実際に防水工事を考えてみると、たくさんの種類があり、何を頼んだらいいのか迷ってしまいます。
迷ったら診断をしてもらい、予算や希望と状況を見て判断するのが一番いい方法なのですが、事前に知っておきたいという方は、下記にご用意した表を参考にしてください。
それぞれの防水工事により適用箇所を判別することができます。


ウレタン防水

耐用年数(露出断熱仕様)
約5~10年

特性
ウレタン防水は液状材料を塗布する工法の為、下地の複雑な形状になじみやすく継ぎ目がありません。既存の防水層を撤去しなくても塗布できるので費用が軽減できトータルコストが抑えられます。重ね塗りが出来るので、その後のランニングコスト削減にも繋がります。

施工に適した場所
・住宅ベランダ
・マンションやアパートのベランダ
・マンションの屋上


改質アスファルトシート防水

耐用年数(露出断熱仕様)
約10~13年

特性
温度特性や耐久性をさらに強化した、改質アスファルトシートを直接躯体に接着する方法です。
粘着剤で張り付ける常温粘着工法とトーチバナーで炙り溶かして下地に張り付けるトーチ工法の2種類があります。設備と施工を簡略化出来るメリットも有り、コストパフォーマンスに優れた工法です。

施工に適した場所
・ビルやマンション屋上


塩化ビニールシート防水

耐用年数(露出断熱仕様)
約10~13年

特性
厚さ2mmほどの塩化ビニルシートを接着剤で張り合わせる工法です。本体が工場で形成されているので品質が安定しています。衝撃や磨耗に強く、カラーバリエーションも豊富なので仕上がりもきれいです。しかし、シートの結合部分で剥離しやすく、焼却するときにはダイオキシンの心配もあります。

施工に適した場所
・住宅ベランダ
・ビルやマンション屋上